ども、筋トレするイラストレーターのLYOです。

3分で分かる、デジタルイラストメイキングへ、ようこそ!!
前回のイラスト講座では、
《リアルタッチなイラスト》と《森ブラシだけを使って、5分で美しい背景を描く》というものでしたね。
下の画像をクリックすると、記事に移動できます

でも、さらに細部にこだわった絵が描けるようになりたい!
で、前回モデルになった彼女は《タイトな服装》でピチ!っとしてるからカラーリングがノッペラボウ塗りでした。
だからなのか、こんな意見をいただいたのですね〜。

私もPhotoshopで《リアルめな女の子》が描けるようになってきました!
ありがとです!
でも今度はもっと細かい部分を書き足しりたり、
服のシワとかを《線画なしで浮き彫りにする色塗り》を教えてほしいのですぅ〜!

なるほど〜、よりキャラが引き立つように
《ディティールの書き込み》と
《影がはっきりしている色塗り》を習得したいという事ですね!?
細かい書き込みや、色の細分を指します。大げさに例えるなら、こういうの。

要するに、《細かい所》と思えばいいよ。


あ、でも写真みたいなリアルすぎるイラストはまだ描けないので〜^^;
前回の動画で紹介されたイラストより、ちょっとだけグレード上がったくらいのレベルでお願いしたいです!

んじゃ、《写真での解説》と、最後はいつもの《3分・メイキング動画》で説明しましょうか。
まずはリアル化したいアナログイラストをチョイスしよう。
今回は、俺が30分ドローイングで練習してた、この1枚をネタにしますね〜。

ウエスト周りはディティール(細部)があるけど、服装には飾りが無いですねぇ・・・??

シンプルな下絵ですが、あとでパーツを足してオシャレにするってのもアリです。
今回はその創作をお見せしましょぉ〜
1、原画をスマホでパシャリ!取り込んでトレース!
※スキャナーがある人はそれでもいいよん。
まずは1から3pixelの細いペンなどで、線画を描く。

線画は筆圧の強弱でメリハリをつけるといいよ^^
2、線画の下に別レイアーを作成し、グレールケールを作る。
グレースケールとは=黒、灰色、白などの色だけで描いてゆく画法。
グリザイユ画法とも言う。

まずは中間よりも若干暗いグレーを全体に塗りこむ。
Photoshopのパレットで言うと、この辺がいいかな

次に、薄めのグレーでハイライト部分を作る
中間よりちょっと明るいグレーと白に近いグレーの2層を使うと美しくなるよ!
レイアーはそのままにして上塗りし、間違ったら《command+option+Zで戻る》か、厚塗りで中間グレーを塗りなおせば良いよ〜

使うべきグレーはココ!
真ん中の4色は細かすぎるので使わなくていいよ。
これ使うと《長時間あがくドツボ》にハマってしまいますよ?
最初はざっくりでいいのだよ。

グリザイユ画法の真髄!色の境界線をなじませ彫刻的にする!
こんな感じでちょこちょこ塗った後は、
水滴みたいなマークの《ぼかしツール》で境界線を伸ばすと色が馴染む!

徐々に暗めの影を入れて行く
ここもさっきと同じで、ぼかしツールでなじませながら入れて行く。
パレットはこの辺の黒を使うのだ〜〜!


こんな風に塗れるようになりたい!
よぉおし!!やるぞぉお!!

いきなり根を詰めすぎると、ぁああっ!!!ってイライラしちゃうかもしれないから、
休憩も忘れずにね〜^^;
プロだってカラーリングだけで1日から4日かける人もいるからねぇ・・・
気軽にやりましょうぜ!

お茶したり、ちょっと息抜きもいいですよね!
私もウォーキングとか、ちょっと運動してからやると、キリ!っと冴えて作業ができるんです!

なんでもやり過ぎは良くないから、2時間以上やったら15分くらい休憩したほうがいい。
ゲームとは違うけど、目も以外と披露してますからね〜
3、線画のレイアーに戻って、ディティールを足してみる
ここで、装飾を描き込んでいく。
気をつけたいのが、暗い部分に描いても意味が薄いという事。
そして必ず、カラーを入れる前に創作を終わらせてしまおう!
後々の修正はすごく面倒だからね!
4、グレースケールのレイアーに戻って、《白い線》を入れる
よ〜〜く見てほしいんだけど、キャラの黒い線画の内側に《細くて白い線》が入っているのが分かる?
これが有るかと無いかで、キャラのツヤが全然変わってしまう!
このように描き込んだら、境界線を《ぼかしツール》で伸ばしておこう!

5、透明感のあるカラーリング
グレースケール・レイアーの上に《オーパーレイの新規レイアー》を作成する。

こうしてカラーを塗らないと、せっかくのグレースケールが意味なしであーる。
必ず設定してから色塗りをしようぜ!
簡単にいうと、折り紙のコレと一緒。

そう!透明のカラーフィルターを作るようなもんだ。
これで透明感あるカラーリングに仕立てるため、先にグレースケールをしたというわけ。
オーバーレイのレイアーで透明感あるカラーリング
グレースケールで先に光沢や影を作ってあるので、ベタ塗りだけでこの通り!
ぃいいい〜〜〜〜やっほぉぅ!!超ぉ〜楽!
できれば3色くらいで塗り込むと、更に透明感が浮き彫りに出来る!
例えば!
肌色のメインがここだとしよう。
《スウォッチ》から《カラー》に選択すると、こんな画面になる。
今はココの色が選択されている。

で、この丸の部分を徐々に真下へ下げると《メインの色に合った影色》になる。

こうやって暗い色を選択し、影を塗り込むと、更に奥行きが出る。
全部やらなくてもいいけど、こだわりたい部分はチャレンジしてみようぜ^^
6、髪を塗り込む

これも、さっき紹介したようにメインの色を塗った後に、カラーの位置を下に下げた影色を塗るといいよ。


こんな風にね〜。

白線で髪に光を入れ込む
ちょーっと分かりずらいかもだけど、一番光が当たっている部分に細くて白めの線が走っているのが見えるかな?これを作ればいいのですわ。
こんな風にね。

これは面倒なら省いてもいいけど、完成品を見た時に《もう少し光沢欲しい》と思ったら、後付けでも問題ないよ。
7、他の部位もオーバーレイで色を塗って完成!

こだわり過ぎると飽きてくるので、まずは《自分の想像していた部分が具現化出来た》と言うならば、一旦そこでペンを置こう。
で、眺めて見た時に
《いらない部分》
《足したい部分》
そして・・・《失敗した部分》が見えてくる。
これ、凄く重要だよ。
自分で気がづける目を持っておかないと、バランス悪いことが自分の常識(当たり前)になってしまうぜ!
いつでも自分のイラストを俯瞰して、客観視できるようにしておこうぜ〜。

これこれ!
こういうカラーリングが出来るようになりたいのです!
レクチャーありがとう御座いました!

このテイストで5回くらい描けば、1ヶ月でかなり上達すると思うよ。
俺はそうだったし^^

5回かぁ〜・・・大変そうだけどチャレンジしてみます!

継続の力はミンディーさんを絶対に裏切らないっすよ〜^^
それじゃ〜最後は、お待ちかね!
今回の工程を《3分間メイキング動画》にしてあるので、これを見て終わりとしましょう!

お願いしまーーーっす!!
3分で分かる!イラストメイキング動画
最後に
俺がグリザイユ画法をオススメするのは、こんな理由がある。

◆劇的にカラーリングが上手くなる

◆慣れると楽しくなる

◆完成後もオーバーレイの部分だけ色を変えると、別作品に変貌させる事が出来る
グレースケールの原画を持っておくと、こんあアクションだって出来る。
今回紹介したグレースケール、つまりグリザイユ画法で描いたイラストにただ薄い茶色塗っただけ

っというように色々遊べたり、彫像的なイラストになるのがメリットかな〜。
グリザイユ画方でイラストを描くということは、浮き彫りになったフィギュアを1体持ったようなものだよ。
グリザイユ画法の本当のメリット

影と光の当て方が理解できるようになる
つまり、この画法が出来るならグレーなしで普通の色塗りでも応用が効く!
だからグレースケール肖像を使って、影と光の当て方や、色の研究をするのもアリだよ!

というかハリウッドの生徒たちはそうやって遊んでたよ^^
まぁ何日か掛かってもいいから、1作品書き上げてみない?
この記事とか動画見ながらやればきっとイケるぜぇ〜!!
最初は完成まで何日もかかるかもしれない・・・しかし!

根性論を突きつける気は全くないのでこう言っておきますか・・・
『1日2時間くらいでも作業すれば、いずれ完成する・・・壁にぶつかってしまっても、それは進んでいるのだから、ただいま成長中!って思えばいい』
そして回数を重ねるごとに、仕上げるスピードが早くなる!
俺は以前、これくらいのイラストを描くとなれば9日はかかってた。
でも今なら1日かからなくなったよん^^

んま、そんな事より
キミの腕前がまた少しでも上がれば俺は嬉しいよ( ´ ▽ ` )ノ
今回も長々付き合ってくれてありがとう!
では、今回はこの辺で!
そもそも、絵が上達しなくて困っている!というならコチラ!
絵の上達が早い人はココが違う!イラストがうまくなる5つの秘伝 《人物画編》

もう少しザックリしたグリザイユについて解説した記事は、こちら!

コメント失礼しますm(_ _)m
グレースケールの段階で
色を1回上塗りするとそれ以上の
上塗りができないです。
例えば、全体に濃いグレーを塗って
明るい色を塗るとそれ以外の色が
何故か塗れません。
Photoshop CCです。
どうすればいいですか?
しまさん、返信をスルーしてしまっててすみませんでした!
今チェックしてて、あれぇええ!!??返信してなかった!って気がつきました!
_:(´ཀ`」 ∠): コロシテクダサイ
【グレースケールの塗りについて】
色を一回上塗りすると、それ以上が塗れないという事でしょうか?
例文を良く読んだのですが、
濃い部分に明るい色を塗ると、それ以外の部分が塗れない・・・ふむ
設定、レイヤー、もろもろ見てみないとなんともですが、
グレーからいきなり白に近いものなどを塗ると、もうあとは白(最高峰のハイライト)しか上塗りできないです。
なので
1、もっと濃いグレー
2、ちょっと濃いグレー
3、濃い目のグレー
4、グレー
5、ちょっとあかるいグレー
とか、最初にまっ暗いグレーからいくなら、ほんっと微妙にだけグレーを明るくして上塗りしていけるはずなんです。
僕はPhotoshopCCで、それが出来てます
ふーーむ・・というかもう5ヶ月も返信出来てなかったので、もうその間に解決できちゃったでしょうか!
申し訳なさす!!!!
しまさん、こんにちわ^^
もしやーーー・・・ツイッターで直接コメントくれた方と被っていたら、申し訳ありませんw
《上塗りがそれ以上出来ない》っとなると、一番のハイライトである、白を入れてしまっているかも?
真っ白は最後!
まずは暗めに塗って、徐々にグレー→やや明るいグレー→明るめのグレー・・・などなど、塗っていき
《彫刻されたフィギュアのように》つくってみましょう!
僕も同じく、Photoshop ccでごぜーます!
こちらの記事のほうが、もうすこし分かりやすいかもしれませんので
もし良かったらご覧ください^^
【イラストのカラーリングが上達するグリザイユ画法・メイキング動画付き】このグレースケールを覚えておけば、色塗りの達人になれる!
↓リンク↓
http://lyochin.com/?p=2569